No25203-8 七条城 (ひちじょうじょう       

北西角の堀と土塁 東側の堀

城郭の概要
別  名 :
所在地 : 長浜市七条町
築城年 : 室町期
形  式 : 平城(居舘)
遺  構 : 堀、土塁            
訪城日 : 平成22年2月13日 南側の堀跡

歴   史
七条には、室町から戦国期にかけて、野村・井関・松田・中村などの土豪が居住していた。また、七条安房守など4人の七条氏の名が天文5年(1536)の「伊吹神社奉加帳」に見える。七条城は、そのいずれかの人物の居館と考えられている。

構造と感想
七条町小字養安にある長方形の居館跡で、北から西にかけて土塁が残っている。特に北西隅から西側の土塁は見事な状態で2m余りあり、外側の堀と共に往時を偲ばせる。

この土塁付近の林を「ろうじんやぶ」と称しており、昔「ようあんろうじん」と云う人が住んでいたと伝えられる。
また、七条町では堀の掃除を毎年夏に行っているが、昔は「花戸の井たて」があるので集まるようにと触れられたそうで、「花戸」は当時そこに住んでいた老母の姓からきている。
このように当地の川浚えを村の共同作業で行っていることは、七条にとってこの堀が用水として重要であったことを示している。そう言った堀とセットになった本城の立地は、用水問題とここに居住した土豪の村落支配の関係を考える上で一つの参考事例になり得るとされている。
本当に見事な堀と土塁が北西隅部に残っており、長く水源として役割を担ってきたことを伺い知ることが出来る遺構である。


道 案 内
県道37号線の長浜IC交差点から東に1.6km程行った千種口交差点で右折し、県道243号線に入る。南に道なりに1.3km程進んだ南小足町交差点で左折し、東に560m程行った長浜東中学校グランド南側のT字路で右折する。南に230m程行った右手側が城跡である。城跡の北側に細長い空き地があり駐車出来る。

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