No25202−15 佛生寺城 (ぶっしょうじじょう)       

櫓台背後の切岸箱堀 北面の切岸

城郭の概要                  
西面の段郭
別  名 :
所在地 : 彦根市仏生寺町
築城年 :
形  式 : 山城(標高290m)
遺  構 : 櫓台、土塁、箱堀、竪堀、石垣、
訪城日 : 平成24年4月1日            

歴   史
「近江国小間攫」は、佛生寺城主を畑 城左エ門 としているが、隣村の荘厳寺屋敷主として「大洞弁天古城主名札」に畑 四朗左衛門 の名も見られ、同一人物と考えられる。

構造と感想

「ふるさと鳥居本」(彦根市鳥居本学区自治会刊)に「金亀城(仏生寺城) 鳥居本村大字仏生寺の山上にある。今は城山と称す。」とある。
城山は旧仏生寺の集落の家屋敷跡で、その一角に城跡にふさわしい遺構が残る。東端に櫓台跡の小高い凸地を残して削平され、西へ向けて舌状に張り出している。背後は箱堀状に掘り下げられている。これが佛生寺城の中枢とされる。
多賀から鳥居本に抜ける間道を監視する役割を担った砦と考えられ、小規模な砦である。
なお、滋賀県中世城郭分布調査報告書 5 の地形図に示された佛生寺砦の位置は、道路を挟み集落下方に明示されているが、それは誤りで、集落南端に張出した舌状尾根に築かれている。集落を過ぎたカーブ先端右手に石碑があり、その上方が砦跡である。間違われないように。


道 案 内
名神高速道路を出た原町交差点を右折して国道306号に入る。国道306号を北西に750m程行った外町交差点で右折して国道8号線に入る。国道8号を北に2.5km程行った鳥居本南交差点で右折する。市道から県道239号を2.1km程進むと仏生寺バス停のあるY字路に至り、左手の集落内に入る道に進む。後は道なりに1.4km程山道を登ると仏生寺の廃村に至る。集落南側に張出した尾根上に砦跡がある。

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