No25202-10 山脇古城山城 (やまわきこじょうやましろ)       

背後鞍部の大土橋 段築部の石積み

城郭の概要
別  名 : 石寺城
所在地 : 彦根市石寺町
築城年 : 不詳
形  式 : 山城(標高200m)
遺  構 : 大土橋、石積み、堀切、竪土塁、竪堀、
訪城日 : 平成22年5月9日   

歴   史
稲枝の歴史に「近江国における一向一揆の発祥は野洲郡の金ケ森であるが、顕如法主は近江国を南郡、中郡、北郡、西郡に分け、元亀元年に法のために一身を投げうって信長に対抗せよとの号令を発した。各郡の門徒たちは佐々木氏や浅井氏の残党と合して一揆を起こし、信長に抵抗した。中郡の一揆は石寺に城砦を築いて信長と戦った。現在、荒神山の西中腹の通称石寺山に古城(ふるしろ)と呼ぶ所があり、これがこの時の城砦跡であろうと考えられている。」とあるが定かでない。

構造と感想 堀切から竪堀
城跡は、荒神山の西に伸びる尾根上に位置している。この城には、驚かされる遺構が一つある。背後の尾根続きの大きな鞍部に幅1.8m、高さ3.6m、長さ43mもの大土橋を架けていることである。他の遺構が風化しているのか明瞭さを欠いているのとはあまりに対照的な遺構である。
その鞍部から急な切岸を登り切ったピークが主郭部で70m×20mに亘り小ぶりな4つの郭が堀切で分かれ、一部に土塁を伴い、周囲を帯郭や犬走りが取り巻いている。さらに主郭から西へ続く尾根上にも削平地が設けられ、北斜面にはうっすらとした10数本の竪堀も認められるが、全体的として明瞭性を欠く遺構である。

道 案 内             削平地
名神彦根ICを出た国道306号の原町交差点を西に750m程行った外町交差点で左折する。国道8号に入り7.2km程南に進み安食西交差点で右折し、県道205号線に入る。県道205号線を西に2km程行った賀田山町交差点を直進し、道なりに1km程行くと消防署があり、それを越えた直ぐを右折する。西に1..3Km程行った右手に荒神山に登る林道入口(彦根弘法浄苑を過ぎて直ぐ)がある。林道を740m程登った所の稲村神社付近で駐車し、神社山手側奧の山道を右手に20分程登って行くと尾根上に出る。そこが城跡である。(登り切った所に道標があり、そこが主郭部である。)

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