No24501−01 No24501−02
城氏城 小鴨氏城
(じょうしじょう) (こがもしじょう)

郭内の南方向 主郭内の北東方向

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 伊賀市(青山町)伊勢路字道筋738 所在地 : 伊賀市(青山町)岡田字向
築城年 : 室町期 築城年 : 室町期
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、空堀、虎口、  遺  構 : 土塁、空堀、堀切、虎口、櫓台、
訪城日 : 平成25年3月2日 訪城日 : 平成25年3月2日

歴   史

・・・・城氏城・・・・は、『三国地誌』に城氏宅址とあるが、館でなく城砦とされる。城歴等の詳細は不明である。
・・・・小鴨氏城・・・・は、小鴨氏堡され、『伊乱記』に岡田村小鴨兵衛の名が見える。 


構造と感想
・・・・城氏城・・・・は、城山と呼ばれる丘陵中腹を切り込んで築かれた単郭の城砦である。内部は東西35m、南北23mで、北を除く三方に土塁と空堀が廻り、東側の南端に虎口が開いている。南側の土塁は分厚く高く、天端の内側を一段下げて武者隠しを設けている。郭面はよく削平され、土塁や空堀、虎口などの遺構が明瞭な形で残っている。
・・・・小鴨氏城・・・・は、岡田地区の南、木津川の南岸に迫る丘陵先端部に築かれている。稲荷社のある西端部に出丸があり、出丸の東側には土塁が付帯し、その東側に二条の堀切が入れられている。堀切を越えて一騎駆け状の細尾根を登ると北側下方に削平地、その東側上方に二段の削平地が南北に並び、城道はその裾で南に折れ削平地の南端で東に折れ主郭へと通じている。 
主郭は、方形で切込土塁に囲まれ、北西隅には土塁で囲まれ穴蔵状になった小郭を伴っている。主郭の南側を除く三方には空堀も廻らされている。
伊賀の乱に際に伊賀に一般的な単郭方形の城砦から改造、拡張されたと考えられている。遺構の保存状態は良好で複雑な縄張りなど見所のある城である。

道 案 内
・・・・城氏城・・・・は、名阪国道の上野東インターで降りて、国道422号の南方向に入る。国道422号を南方向に道なりに12km程行った青山羽根交差点で左折し国道165号に入る。国道165号を東に3.9km程で上津交差点に至り、その先280m程で右折し100m程南に入ると善福寺で、城跡は西側50m程の丘陵にあり、墓地から登城する。善福寺駐車場を借用。
・・・・小鴨氏城・・・・は、名阪国道の上野東インターで降りて、国道422号を南方向に入る。国道422号を南方向に道なりに12km程行った青山羽根交差点で左折し国道165号に入る。国道165号を東に2.3km行った岡田集落手前の十字路で右折し木津川に架かる橋を渡る。渡って100m程先の十字路で左折し細い道に入り、80m程東進した右手に赤い鳥居の見える稲荷社(出丸)があり、神社階段から東に200m程で主郭に至る。木津川沿いの空地に駐車可。

城氏城     小鴨氏城 TOPへ 戻る

武者隠しの東方向


南側の空堀と土塁


主郭土塁の南東隅


主郭東虎口の外より

主郭の北側空堀


主郭北西隅の櫓台様部分の穴蔵


出丸


出丸背後の堀切