No24484−01 No24484−02
山田氏城 宮谷砦
(やまだしじょう) (みやたにとりで)

東郭の東方向 主郭の西方向

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 伊賀市(大山田村)中村字宮谷483 所在地 : 伊賀市(大山田村)中村字宮谷515
築城年 : 築城年 :
形  式 : 丘城 形  式 : 丘城
遺  構 : 土塁、空堀、虎口、櫓台、 遺  構 : 虎口、櫓台、
訪城日 : 平成25年1月12日 訪城日 : 平成25年1月12日

歴   史

・・・・山田氏城・・・・は、『三国地誌』に「山田氏堡・・・中村・・・」とあり、明治初期の『地誌取調上申書』には「山田宅址中村字宮谷にありて北方に偏在す畑地に変ずるが井戸を存す」ある。
・・・・宮谷砦・・・・は、砦の一つと考えられているが、城歴などの詳細は不明である。


構造と感想
・・・・山田氏城・・・・は、東端頂部の郭が主郭と思われ、その西側に空堀を隔て中郭、西郭が連郭式に連なり、西郭の南西一段下に「L」字状の腰郭が付帯している。東郭は南側を除く三方に土塁が廻り、その東側と西側には空堀が入っている。空堀の西側は中郭で土塁は無く、西側に落差のある空堀が入っている。空堀西側は大土塁で西郭となる。郭内は二段に分かれ、下段が広い。下段の南側から西側南端に掛けて土塁が廻り、南西隅に南と西に出る二方虎口が構えられている。南西側一段下がった腰郭の西側は空堀が入れられ、宮谷砦と区画されている。城域には灌木や下草が殆どなく、良好な残りの遺構を余すところなく観察できる。
・・・・宮谷砦・・・・は、山田氏城の西側に空堀を隔てた丘陵の先端部に築かれている。東から西に三段の郭が連担し、その南側に大きな腰郭が付帯している。土塁はなく切岸のみの防御である。中郭の北東隅に土壇があり、砦内で最も高く櫓台か? 削平のみの簡単な造りの城砦である。

道 案 内
・・・・山田氏・・・・は、名阪国道の中瀬インターを降りて国道163号の東方向に入る。6.9km程東進すると左手に伊賀市役所大山田支所があり、さらに770m程進んだ二股分岐を左に入り50m程先を左折して250m程先の左手に新堂寺があり、東側の丘陵上が城跡である。登城口は「新堂寺」から100m程南へ行った広い空き地の東端奥から南出砦北側の空堀を経由して5分も登ると左手に土塁が見える。これが山田氏城である。
・・・・宮谷砦・・・・は、山田氏城の西隣である。

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中郭の西側空堀


西郭の上段から西方向


西郭の南側土塁

東背後の空堀


南側腰郭の虎口か