No24481−01 No24481−02
北村氏城 北村氏館
(きたむらしじょう) (きたむらしやかた)

主郭の内部 空堀

城郭の概要                 城郭の概要
別  名 : 別  名 :
所在地 : 伊賀市(伊賀町)中柘植字堂谷 所在地 : 伊賀市(伊賀町)中柘植字東畑
築城年 : 文亀年間以前(1501〜04) 築城年 : 文亀年間以前(1501〜04)
形  式 : 丘城 形  式 : 居館
遺  構 :土塁、空堀、竪堀 遺  構 : 土塁、空堀
訪城日 : 平成25年1月12日 訪城日 : 平成25年1月12日

歴   史
『伊水温古』に「中柘植 此里に北村という郷士あり要害杭池よし、定成四百石の田地を所持す」とあり、また、上柘植天神社の棟札に「造営文亀元年(1501)十一月三日 願人北村殿 浜地殿 村人三十人」とあり、文亀年間すでに中柘植に北村氏が勢力を有し、また、『三国地誌』」に「北村氏堡二所」と記されていることから、同氏の館と山城と考えられている。
なお、北村氏は平宗清から発し、北村三郎を祖とし江戸中期まで続いたとされる。

構造と感想
・・・・北村氏城・・・・は、中柘植集落の北東端にある北村氏館から北に約300mの丘陵に築かれている。
丘陵先端のピークを掘り込み、四方を削り残した分厚い土塁に囲繞された主郭を置き、切岸下には南側を除き空堀を廻らした痕跡が認められ、その下方には6区画の腰郭が設けられている。切岸には竪堀や竪土塁も入っている。北の尾根続きは堀切で遮断していたと考えられるが、土砂採取による改変を受けている。
主郭の虎口は南面に開き、南下の腰郭へ左折れして下りるが、主郭南西隅の土塁は幅広となっており横矢を掛けられる。南下の腰郭は北側を除く三方が低土塁に囲繞され、西側に虎口が開口し、前面に空堀と土塁が設けられ、これらを経て城道は城跡西側の道路へと通じている。
城跡は、雑木の多い部分もあるが、植林された部分は残りの良い遺構を比較的容易に確認ができる。
・・・・北村氏館・・・・は、平地城館で南側を除く三方に分厚い土塁が廻り、東側と北側には空堀の痕跡も残っている。しかし、城跡は藪が覆いつくしており、郭内へは入り難い。

道 案 内
山城は、名阪国道の上柘植インターを降りて県道4号の北方向に入る。県道4号線を670m程北進した上柘植交差点で左折する。旧国道25号を西に730m程行ったT字路でやや戻るように右折し、中柘植集落内を北に670m程道なりに行くとJR関西線に至る。JRを越えた正面の丘陵先端が城跡で西側から登る。付近の道路余白に駐車可。
館は、山城へ向かう途中の旧国道25号をやや戻るように右折した一つ手前の変則十字路を右折し、中柘植集落の東側を230m程北上した左手の竹藪が城跡である。付近の道路余白に駐車可。

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空堀



主郭の虎口


腰郭


竪堀

土塁


東よりの遠景