城山城  No24213−02 (しろやまじょう)       

主郭北西角の土塁 主郭南側の空堀と土橋

城郭の概要                  
別  名 : 織田信包陣所
所在地 : 津市(久居市)戸木町3816-1
築城年 : 天正12年(1584)
形  式 : 平山城
遺  構 : 土塁、空堀、土橋、虎口、
訪城日 : 平成24年12月16日

歴   史
天正12年(1584)北畠(織田)信雄と羽柴秀吉の対立により小牧・長久手の戦いが発生し、秀吉軍の蒲生氏郷、織田信包が木造氏一族を戸木城に攻めた際、信包が陣した付城である。
将兵数百人の木造勢の籠城戦は6ヵ月に及んだが、11月15日信雄と秀吉の和睦が成立し、木造左衛門佐長政は戸木城を明け渡し、信雄と共に尾張に退いた。

構造と感想
比高10m程の丘陵先端部に築かれている。風早池を挟んで西側には木造氏から奪い戸木城攻めの陣城としたと云われる宮山城がある。
城山城は、頂部に東西約20m、南北約12mの主郭を置き、輪郭式に二ノ郭が取り囲んでいる。主郭は土塁が西側半分に設けられ、西側を除き空堀が囲繞している、二ノ郭は北側を多数の横矢折れを入れた空堀で区画し、東側と西側は切岸、南側は一部分に土塁と空堀が残るが、他は自然地形状態である。
陣城であり全体として明瞭性に欠けるが、南側が敵への正面でありながら、特に造りが甘いのは何故なのであろうか。

道 案 内
伊勢自動車道久居インターを降りて右折し国道165号に入り、西に740m程行った戸木口交差点で右折して県道658号線に入る。北に570m程行った十字路を越えた左手にある農業倉庫の背後の小丘が城跡である。農業倉庫の右手から山に入る。道路余白に駐車可。

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南東の虎口            空堀の西端