上末城  No23219−02 (かみすえじょう)       

城址碑 切岸と空堀

城郭の概要                  
別  名 : 森下城、森坂城、上陶城
所在地 : 小牧市上末722(陶昌院)
築城年 : 文明年間(1469〜87)
形  式 : 丘城
遺  構 : 堀、土塁、
訪城日 : 平成27年3月30日

歴   史

文明年間(1469〜87)頃に足利将軍家の末裔で尾張二宮(大県神社)の祠官である重松秀村の三男とされる落合将監勝正によって築かれたと云われる。
勝正の子・安親は織田信長に仕え、天正12年(1584)の小牧・長久手の戦いでは、その子・庄九郎とともに羽柴秀吉方に付き、池田恒興率いる三河中入り隊の先導役を務めたが、徳川家康に気付かれて長久手で敗戦し、その後、城は廃城となり、子孫は帰農したようである。


構造と感想

小牧市上末の陶昌院付近が城跡で、台地の西端上に位置している。
現在の城跡は、寺院、民家、畑地、藪などに変わり、当時の全体構造は明でないが、郭、土塁、空堀、井戸跡の一部が残っている。陶昌院の北側に空堀(現道路)があり、その北側に北西隅に土塁が付いた郭、そして国道155線沿いの竹林の中に切岸と空堀が残存し、切岸に城址碑と説明板が建っている。
なお、陶昌院の境内に「俗姓落合氏将監藤原安親碑」と落合安親の墓がある。


道 案 内
名神高速小牧インターを下りて左折し国道41号を北に640m程行った村中交差点で右折する。国道155号に入り東に4.6km程行った上末交差点で右折し、60m程南進すると左手に坂道がある。これが陶昌院北側の空堀跡である。駐車の余白はない。

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