左京殿城  No23201−02 (さきょうでんじょう)       

遠景(北東に望む) 主郭の空堀

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 豊橋市嵩山町字公護
築城年 :
形  式 : 山城
遺  構 : 空堀、土塁、土橋、虎口
訪城日 : 平成30年11月23日

歴   史
大永3年(1523)左京殿城に拠っていた小枝左京進が西郷弾正左衛門正員に追われたと『石巻村史』に記されるのみ。
ただ、『本興寺史』には、「同年 西郷弾正左衛門尉信員が嵩山(すせ)の一族右京進を逐ってこの地を押領、月ヶ谷城を築き、今川に属したことが記されている。なお、信員と正員は同一人物とも言われ、また、正員は嵩山に土着した西郷氏の初代とされる武将である。

構造と感想
左京殿城は、嵩山小学校の東側、北西へ張り出してきた尾根先端の小丘に築かれている。
比高35mの山頂に約40m四方の郭を設けた単郭構造で、南から東側に土塁が巡り、その外側を深さ3m、幅10m程の空堀で区画している。虎口は西に開き、土橋を渡り郭内に入ると左に折れる。
主郭土塁は高さ1mに満たないが、南東隅が広く櫓台か。現在は石祠が祀られている。空堀の東端は土塁で閉じられ、北西隅から北側に掛けては帯郭状になっている。また、北側斜面は国道362号のバイパス工事で削られている。簡単な構造であり、見張り台の機能を担ったか。

道 案 内
東名高速の豊川インターを出て国道151号の南方向に入る。国道151号を1.9km程南下した馬場町交差点で左折し国道362号に入る。国道362号を6.5km程東進した嵩山交差点で左手の嵩山小学校の標識側に進む。その360m程先で右折し150m程行くと右手に嵩山校区市民館と嵩山小学校がある。左手の山が城跡である。付近の余白に駐車し、少し南下し堤防上に出ると橋があるので渡る。50m程北に戻り畑を通って山に取付き山頂を目指す。

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主郭内部       主郭の土塁


土橋(奥が虎口)          土橋の側面


虎口郭内側           北側の帯郭