阿木城  No21206−02 (あぎじょう)       

主郭 大手の虎口

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 中津川市阿木字宮ノ前
築城年 :
形  式 : 山城
遺  構 : 堀切、竪堀、土塁、虎口、
訪城日 : 平成28年11月6日

歴   史
『丹羽氏書簡』は戸田甚左衛門、『厳邑府誌』が大藤権允・堀田某を城主として挙げているが、確かな城歴は不明とされる。
戦国時代末期の美濃国東部や三河国山間部は、織田信長と武田信玄による激しい勢力争いが繰り広げられており、阿木城もどちらかの勢力によって築かれたと考えられている。

構造と感想
阿木城は、岩村城の北方約5kmに位置する標高451m、比高約60mの城ヶ峰と通称される山稜の頂部に築かれている。規模は、東西約180m、南北約150mで近隣の中世城郭の中では大規模な城とされる。
構造は、頂部に直径約50mの円形の主郭@を置き、南東と北西に虎口を開き、南東の虎口を出で左に折れると三日月形の大きな腰郭Bに下りる。その下方にも二つの段郭Fがあり、上段のFから北東に延びる支尾根は深い堀切Dで切断し、堀切の外側に「L」字の土塁があって、切通しが横切っている。二重堀切状になっている。北西の虎口を出て左に折れると@の西側から南側を廻る帯郭Bに入る。南西側の両端部には土塁Cが付帯している。その下方にもう一段帯郭Bが廻り、西端から西に延びる支尾根には堀切Dが入っている。帯郭の東端から南西に延びる尾根筋が大手と思われ、二段の段郭Fを構え城道を守備している。下段の中央が虎口Aで両サイドから挟み撃ちする造りである。
遺構の残存状態は良く、手入れもなされており、見易い見応えのある城跡である。

道 案 内
中央高速道の恵那インターを降りた恵那IC交差点を右折し県道68号線に入る。県道68号線を400m程南東に進むと坂の上交差点に至り、そこで左手に進み引き続き県道68号を270m程進んだ西神田交差点で左手に進む。そこから610m程進んだ大井町交差点で右折し県道415号線に入る。県道415号線を570m程南下し国道19号との交差点の正家交差点で左折し国道19号に入る。国道19号を730m程北東に進んだ宮の前交差点で右折し県道407号線に入る。道なりに5km程行ったY字路で右手に進み引き続き県道407号線を道なりに2.7km程走ると右手に細い林道への入口がある。この林道に入り350m程進むと下り坂の左手に小さな駐車場があり、その対面に登り口がある。

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主郭の南東虎口と腰郭            腰郭

 
堀切とL字土塁         帯郭と土塁

 
城道脇の竪堀         西尾根の堀切