西城  No20349-02 (にしじょう)       

主郭肩の石積み 主郭南方向

城郭の概要                  
別  名 : 薄ヶ尾城、烏帽子形城、弥勒城
所在地 : 小県郡青木村村松字入薄ヶ尾
築城年 :
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、竪土塁、石積み、木戸口、
訪城日 : 平成28年11月13日

歴   史
当城に関する史料や伝承はなく、創築年代・築城者・廃城時期など事跡は不明である。
しかし、残存遺構からは、多大な労力の投入が想像され、かなり大きな勢力が築いたと推察される。

構造と感想
別名 薄ヶ尾城あるいは烏帽子形城とも呼ばれ、青木村村松薄ヶ尾にある湯坂山(標高812m、比高162m)の山頂に築かれた山城である。尾根の頂上である子檀嶺岳には「子檀嶺城」が、また、登城途中の標高723m、比高70mには出砦である「寺山の砦」が、さらに東側の谷を隔て平行する尾根には支城とされる「東城」がある。
南東支尾根の先端にある神社から尾根を登ると「寺山の砦」を経て西城の二の郭に至り、その北上方が主郭である。主郭の全周に石積みが施され、北側が尾根続きで6条の堀切を入れ厳重に遮断している。内2条は大堀切で10mを越える高低差があり、素晴らしい景観である。
主郭から東と南東と南西に支尾根が延び、東尾根が大手筋で腰郭下方に小段郭が連続している。他の二本の支尾根にも関門となる郭を設けている。
この城は、堀切や石積み、木戸口など素晴らし遺構が残っている。           

道 案 内
上田市街より国道143号を青木村役場を目指して西進し、道の駅「あおき」から1km程西進したT字路(役場の手前)で右折する。細い道に入り500m程北西に進むと十字路があり、そこで左に鋭角に曲がる。緩やかな登り道を280m程行くとU字カーブがあり右手に鳥居がある。そこが登り口である。道路脇に駐車可。

TOPへ 戻る


登り口南            東尾根の岩場


南東尾根の木戸口       南東尾根の堀切


二の郭と主郭南面の切岸         主郭東下の腰郭  


東尾根の小段郭群            主郭北側の堀切


  主郭北側の堀切       主郭北側の堀切の竪堀と竪土塁


北尾根筋の堀切