矢嶋城  No20325-01 (やじまじょう)       

北側の切岸 北方向を見る

城郭の概要                  
別  名 : 矢島城
所在地 : 佐久市矢嶋
築城年 :
形  式 : 平山城
遺  構 : 堀切、竪堀、
訪城日 : 平成29年11月17日

歴   史

築城年代は定かではないが、矢島氏によって築かれたと云われる。 矢島氏は望月氏の一族で、養和元年(1181)の横田河原の合戦では木曾義仲の軍中に八島(矢島)四郎行忠の名が見え、承久3年(1221)の承久の乱でも官軍の中に「やしまの次郎」の名が残っている。
戦国時代には、この付近の芦田氏などの小豪族と同様、武田氏に従い、武田氏滅亡後は、徳川氏に従ったとされる。


構造と感想

矢嶋城は、矢嶋集落の西にある南から北へ細長く伸びた小高い山稜上に220m×90mに亘り築かれている。
頂部の主郭を取り巻くように階段状に平坦地を連ねる単純な輪郭構造で、現在は城域全体が耕地化されており、どの程度旧状をとどめているのか不明である。また、主郭の南下に道路が通されて、消失している。
「城平」、「城戸」、「追手」などの地名が残り、発掘調査へだによって空堀や柱穴五十七個、中世の陶磁器などが出土している。
貫通する道路の南側に城址説明板が設置されている。


道 案 内
国道142号の浅科温泉交差点から南に470m程行った所で右折し市道に入る。市道を1.1km程行くと矢嶋集落に至り、右手前方の小高い山稜が城跡である。
山稜を貫通する中程の左側に城址説明板がある。

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     現地掲載の縄張り図               U郭北側の堀切の痕跡