八反田城  No20217-11 (はったんだじょう)       

主郭西側の空堀 主郭の南東方向

城郭の概要                  
別  名 : 瀬戸城
所在地 : 佐久市瀬戸字八反田
築城年 :
形  式 : 崖淵城
遺  構 : 土塁、堀切、竪堀、
訪城日 : 平成29年11月18日

歴   史
城歴等の詳細は不明であるが、天正6年(1578)の『上諏訪造営帳』に「中門之鳥居 佐久郡之内名目瀬之郷 一貫文 代官上原筑前」と記されており、この頃に上原筑前が居城していたと推測されている。
また、近くには「中屋敷」の地名が残り、城の西隣には「上原筑前屋敷跡」と伝承されている場所もある。

構造と感想
八反田城は、志賀川北岸の浸食台地縁辺部(標高685m、比高15m)に築かれた崖淵城である。
構造は、北部の台地先端の八幡社のある平坦地が主郭で、西上がりに空堀で区画された二つの郭が続いている。空堀は主郭西側が概ね残るが、二本目は北端に痕跡が認められる程度で、西端の空堀はほぼ消失しているが、南の部分は道路となって志賀川まで降っている。三つの郭の北側は西半分が道路で消失し、東半分の崖地が残っている。南側は空堀が坂道となって残る。この南側の空堀を隔てて城中最大の四郭が続き、さらに道路となった深い空堀を隔てて五郭が連なっている。主郭の南側、四郭の東側、五郭の西側に腰郭が付帯している。
なお、五郭の西側の空堀を隔てて「上原筑前屋敷跡」の伝承地である。また、八幡神社と志賀川の間に「中屋敷」の地名が残っている。

道 案 内
中部横断道の佐久南インターを降りた佐久南IC交差点を左折し国道142号の東方向に入る。1.5km程東進した跡部交差点を直進し国道254号に入り、東に1.1km程走ると野沢本町交差点で、そこを左折する。国道254号の平賀バイパスに入り、1.5km程東進した滑津大橋交差点で左折し、県道138号線に入る。県道138号線を北に1.4km程行った瀬戸原住宅団地西交差点(市役所前の一つ手前)で右折する。東に680m程行った十字路(110m先には道路橋が渡っている。)で右折し、右折後すぐのT字路を左折する。110m程先の突き当たりが城の西端である。駐車場があり。

TOPへ 戻る

 
八幡社を望む           中郭の北西方向

 
西端郭から最大郭を望む      最大郭と南端郭間の空堀