内堀城  No20217-07 (うちほりじょう)       

主郭の虎口 主郭東方向

城郭の概要                  
別  名 :
所在地 : 佐久市平賀
築城年 : 不明
形  式 : 山城
遺  構 : 土塁
訪城日 : 平成30年4月30日

歴   史

江戸時代初期に記された『慶長古図』に「内堀源太左衛門が居城した」とあるが、詳細は不明である。しかし、その立地から山内城の前衛の城と推測されている。


構造と感想

内堀城は、内山渓谷の入口に岬状に北から南に向け突き出した支尾根先端(標高781m、比高77m)に築かれており、南対面には平賀城があり、共に内山城の前衛の城という位置にある。
構造は、先端頂部の平坦地の西側に土塁を構え区画し、その区画内の西寄りに南北方向の仕切土塁を入れ、土塁の東側を主郭、西側を二郭としている。主郭の北側も土塁を巡らし、北西隅を開口し虎口としている。なお、二郭は主郭虎口の桝形の役割も果たす造りである。
二郭の西側は少し傾斜のある平坦地が続き、中程に僅かな段差があり上下に分かれている。西端は1m程の段差で落ちる。この平坦地の東側上段は東西方向の低土塁で区画されている。
これら郭の南側から東側の斜面は切り立った岩が露出し容易に登ることはできない。主郭の北斜面には所々に石積が見られ、土塁も石葺きされている。
尾根続きの西側の遮断が1m程の切岸と二郭の土塁だけであり、あまりにも貧弱である。


道 案 内
中部横断道の佐久南インターを降りた佐久南IC交差点を左折し国道142号の東方向に入る。1.5km程東進した跡部交差点を直進し国道254号に入り、東に1.1km程走ると野沢本町交差点で、そこを左折する。国道254号の平賀バイパスに入り、東に3km程行った左手に佐久総合運動公園への入口があり、そこを通り過ぎ970m程走ると左手が山内集落となる十字路がある。そこを右折し農道に入ると正面の台地上に佐久平カントリークラブ(ゴルフ場)が広がる。農道を250m程入った分岐付近から西側の山稜を直登すると城跡に到達する。

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二郭の北方向           二郭西側の土塁

 
主郭土塁の葺石          斜面の露岩

 
  北斜面の石垣跡        農道の分岐付近から直登・登り口