手代塚城  No20208−02 (てしろづかじょう)       

主郭を北東より望む 祐景堀の南方向

城郭の概要                  
別  名 : 手城塚城、手白塚城
所在地 : 小諸市丙字両神
築城年 :
形  式 : 崖淵城
遺  構 : 空堀、
訪城日 : 平成29年9月14日

歴   史
現地説明板に「築城年代は定かではないが、手城塚村、大梁村などの防衛の拠点として築かれたが、後、『小諸砂石鈔』に「長尾安芸守祐景が住居した」とある。長尾氏は大井氏の眷族であろう。」と記されている。

構造と感想
手代塚城は、小諸城の北西約500mに位置し、栃木川の北岸の標高620m、比高60m(川より)の断崖上に築かれた崖端城である。城の北側に広がる両神地区は、手代塚城よりも高く、小諸城と同じ穴城である。
構造は、北東に向け主郭、二郭、三郭を連ね、郭間は堀によって区画している。その堀の幅は広いが深さが浅く、現状は畑になっている。また、西側から北側には谷が入り込み、堀の役割を果たしており、祐景堀と呼ばれている。東側も谷巾が広がり囲んでいる。
主郭は、北西に一段ずつ下がり三段に分かれ、最上段が18m×65m、二段目が15×19m、三段目が2×8mほどである。郭面は平坦で最上段には稲荷神社が鎮座している。南東下8mの巾40m程の堀を介して、25m×50m程の二郭が配されている。現状は平坦な畑になっている。二郭の南東側も巾25m程の堀を設け、27m×30m程の三郭を連ねている。現状は墓地になっている。
堀と二郭の高低差は1.5m程、三郭とは3m程しかなく、かつては泥田堀などであったと思われる。
この城は、最高所の主郭から見下ろせば、城の全体を見渡せる小規模な城砦で、構造も一目で把握できる。

 
  主郭の北西方向            主郭より二・三郭を見下す

道 案 内
上信越道の小諸インターを降りた小諸I.C入口交差点を右折し、道なりに1.3km程南下すると国道18号との小諸I.C南交差点に至る。ここを直進して850m程道なりに南下すると左手に芦原中学校がある。中学校の南東隅の芦原中学校前交差点で右折し、80m程先で今度は左折する。70m先のT字路で右折し県道40号線に入る。県道を120m程南下すると右側の路側が広くなっている。そこが墓地の駐車スペースで、北側が城跡である。

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説明板の絵図             二・三郭間の堀跡