大峰城  No20201−05 (おおみねじょう)       

主郭に建つ模擬天守 主郭西側の堀切

城郭の概要                  
別  名 : 大峯城、大峰山城
所在地 : 長野市長野大峰山
築城年 : 天文年間
形  式 : 山城
遺  構 : 堀切、竪堀、横堀、土塁、模擬天守、
訪城日 : 平成26年10月27日

歴   史
大峰城の城歴は不明であるが、伝承によると大峰某の居城であったと云われ、この大峰氏についても、葛山城主落合備中守の家臣大峰蔵人、或いは村上氏幕下の大嶺大内蔵などの諸説ある。築城時期は天文年間(1532〜55)の初めだろうと云われるが、はっきりしない。いずれにしても、葛山城と同じく武田方の旭山城に対する向城として、上杉方が築いた山城とされ、武田・上杉の両者による川中島合戦に際して上杉方の城砦の一つとして利用されたものと考えられている。

構造と感想
大峰城は、善光寺の北背後に聳える標高828mの大峰山山頂に築かれている。現在は、主郭の南下まで車道が整備され、車で簡単に登ることができる。
尾根の南東ピークに主郭を置き、その主郭には模擬天守(現在は閉鎖)が建てられている。主郭から南に延びる尾根に二段の腰郭を構え、その南下にL字形の堀切を入れ区画している。L字形堀切の下方にも小さな段郭が連なっている。
主郭の北西に延びる尾根にも堀切で区画された二つの郭が続き、主郭と北西の二つの郭の北東側斜面には短い竪堀が畝状に入れられている。
そして、北西尾根の堀切から50m程離れた次のピークに一つの郭が構えられ、その東西側に堀切を入れている。
模擬天守が閉館してから手入れがなされていないのか、主郭、南尾根、北西尾根は雑木林に覆われているが、その中に堀切や土塁などを見ることができる。

道 案 内
「善光寺」の北側にある善光寺北交差点を北上し、道なりにヘアピンカーブを過ぎた雲上殿前の変則十字路で西方向に入る。西に道なりに1.5km程進んだY字路で右に入り「七曲り」道を通り過ぎ、更に北上すると戸隠バードラインに突き当たる。ここを右折し「大峰斎場」の表示がある方へ行く。350m程進んでT字路で右折し、この道の突き当たりまで行くと主郭下の駐車場に至る。

TOPへ 戻る

 
南尾根のL字形堀切          南尾根の下段(土塁を伴う)